第31号 税込価格2,484円 カラー16頁・モノクロ152頁 2015年5月30日発行 ISBN978-4-925185-54-7 |
シンポジウム『美術フォーラム21』:「生活美術としての琳派」
2015年は、本阿弥光悦が徳川家康から洛北の鷹が峯の地を拝領してから400年、尾形光琳の没後から300年を迎えるのを記念して、京都や東京を中心に名品や現代作家の作品を集めた展覧会や講演会などが計画されていますが、シンポジウムが開催される7月は、MOA美術館・根津美術館の光琳300年忌、細見美術館の展覧会などの前半戦が終わり、秋の京博の大琳派展、フリア美術館の宗達展などの後半戦にむかう頃で、少し引いた地点から琳3や日本の生活美術、ひいては美術における装飾の問題などについて見渡すのにちょうどよい時期ではないかと思います。 本シンポジウムでは、琳派を美術と工藝を分けない総合的な存在として位置づけ、琳派の様式を生んだ京都の文化的文脈、それを受容し変容するだけでなく、近代化への道筋をつけた江戸の文化的文脈の意味や、西欧の光琳評価とその逆輸入について考えます。
- 開催日時:2015年7月12日(日) 13:00~16:00 (開場12:30)
- 開催場所:京都国立近代美術館 講堂
- 聴講料:無料
- 主催:一般社団法人 美術フォーラム21/協賛:醍醐書房
- チラシ【PDF】
プログラム
〈開会の挨拶〉
〈第1部〉研究発表
- 原田平作((一社)美術フォーラム21代表、大阪大学名誉教授)
〈第2部〉質疑応答
- 「日本における生活美術の発展と琳派の位相」 玉蟲敏子(武蔵野美術大学教授)
- 「小袖に見る光琳模様」 河上繁樹(関西学院大学教授)
- 「琳派と乾山焼」 岡佳子(大手前大学教授)
- 「デザイナーとしての神坂雪佳と浅井忠」 佐藤敬二(京都精華大学教授)
- 「西欧における装飾と日本」 天野知香(お茶の水女子大学教授)
司会=中谷伸生((一社)美術フォーラム21理事、関西大学教授)
シンポジウム司会=玉蟲敏子